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森のいま〜森の事情通になろう!

所有山林の管理

日本は、国土面積3,779万haのうち約70%は森林です。
またその森林面積の約60%は、個人や会社が所有する私有林です。
日本の国土を占めるかなり多くの森林が、個人や会社の持ち物であることが分かります。

では、森林を所有する魅力とは、どんなところにあるのでしょうか。

まず、適切な森林経営を実践することで、より多くの収益をめざす方向があります。
その一方で、収益の向上を追求しない選択もあっていいはずです。

たとえば「先祖から引き継いできた森林を、適切に整備して次代に引き継ぎたい」と思っている方や
「定年後の楽しみとして森林経営にチャレンジしたい」という方もいらっしゃるでしょう。
社会貢献とご自身の生き甲斐を模索する森林経営という選択もあって良いでしょう。
また、森林ボランティアに森林をフィールドとして提供し、
より多くの人と森林づくりを通じてコミュニケーションを愉しむ、
日常とは異なる時間・空間・作業を愉しむ「豊かな」森林づくりという選択もあるでしょう。

森林所有のメリットを引き出すためには、あなた自身が山の管理方針を定めていく必要があります。
そのために、あなたの山は「どういう状況」にあって、「どう活かす」ことができるのかを知ることが大切です。

間伐作業など、森林を経営するにはお金がかかります。
いま山に手をかけることが、将来、林業としての収益につながりますか?
国内の森林経営は、安い外材が大量に輸入され木材価格が低迷するなど厳しい状況にあり、
せっかく所有している森林、とりわけスギ・ヒノキなどを植えた森林を、
管理放棄せざるを得ない方もいるかもしれません。

しかし、近年、林業のビジネスチャンスが急速に拡大しつつあります。
世界の木材需要の急増や為替変動などにより、外材をめぐる環境に変化が起きているのです。
特にロシア材への輸入依存度が高かった合板用原木は、中国の需要増のあおりを受け、
安価で大量に調達できていた時代は過去のものになってしまいました。
最近では、スギを用いた合板工場が、飛躍的に生産を伸ばしてきています。

また、製材品においても、乾燥材が主流の時代になって、
輸入コストがかかる外材製材の基盤は崩壊しました。
これまで外材にばかり目を向けていた民間の製材加工工場も、
国産材利用拡大の動きを加速化させるようになっています。


戦後植林された人工林の多くが成熟してきている中で、
国産材はビジネスチャンスを迎えていると言えるでしょう。
せっかくあなたやあなたのご両親が植えた木です。
山が荒廃し、材としての価値が失われてしまう前に、間伐することをおすすめします。
森林を管理するために、最初にしなければならないことは何ですか?
みなさんは、最近、ご自身の所有する森林に行きましたか?
どこにあり、どんな樹種が生えていて、何年生の木か、また、
境界線やとなりの森林の所有者がどなたか、ご存知でしょうか?

森林を管理する上で、所在場所や森林の現況、境界を確認しておくことはとても大切な作業となります。
森林をどのような方法で生かすか、材を出して収益が上がるのかといったことは、
まずあなた自身が所有森林を知ることからはじまります。
それに境界も曖昧なまま、自分の森林だと思って植林したり、木を伐り出したりすると、
となりの森林所有者から訴えられたりということにもなりかねません。

森林を管理するためには、自ら足を運んで所有林の実態を知り、
将来に向けての計画を立てることが第一歩といえます。収益を目指すだけではなく、
ツリーハウスをつくったり子どもたちと遊べるエリアがあっても良いでしょう。
計画を立てることはわくわくすることです。
それを実行するとなると、さらに気持ちが高ぶりませんか。
実行してみた結果も、ぜひ見直し、次の計画に役立ててください。これであなたも立派な経営者です。

→境界についての詳細は「学習室」をご覧ください
森林のことについて、だれか相談にのってくれる人を探しています。
山の世界に飛び込んでみたものの、どのように進めてよいのか分からなくなることもありますね。
そういうときに、気軽に相談できる師匠がいると心強いですね。

「森林や林業の新しい技術や情報がほしい」
「地域の林業関係者などをつなぐコーディネーターがほしい」
「研修会や講習会を開いてほしい」という方は、
都道府県の通称「林業普及員さん」と呼ばれる林業普及指導員に相談しましょう。

林業普及指導員とは、森林所有者、森林組合、素材生産業者、製材・加工・流通業者など、
林業に関わる全ての人達に技術や情報の提供をしています。
国や都道府県の補助事業関連の情報提供や林業技術の指導などから、
最近では新しい組織化やネットワークづくりなどのコーディネーターとしても期待されています。
都道府県事務所に配属されていますので気軽に連絡してみましょう。

林業研究グループという、地域内の林業に関わりのある仲間で組織されている学習集団もあります。
農林業の後継者だけでなく、森林や木工などに興味を抱く地域住民が加入しているグループなど
さまざまな人たちが活躍しています。
そんな人々(団体)の中あなたの求めている情報を持っている人がいるかもしれません。

また、「指導林家」という都道府県知事が認定した林業に対して深い造詣を持った
地域の指導的な存在である林業家がいます。

彼らの長い経験によって培われた体験からアドバイスを受けるのもよいでしょう。

参考文献:「森林を知る資料 データ解説集」
出典:「実践マニュアル 提案型集約化施業と経営」
「森と暮らすNo.1 山林の資産管理術」

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