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「山の戸籍」づくり運動の記録

愛知県 「山の戸籍」づくり運動

愛知県の「山の戸籍」づくりの事例をアップいたしました。

フィールド・コーディネーター

・愛知県森林協会
・岡崎森林組合

●どうやって「山の戸籍」づくりを進めたの?-こんな方法で呼びかけました

・どんな人を対象に?

愛知県岡崎市額田地域の、間伐などが遅れている小規模な森林を所有する、不在村森林所有者を対象としました。

・どうやって所有者を探しだしたの?

森林組合常勤役職員、森林協会職員、県林業普及指導員が、手入れ不足の森林の見当を付け、森林計画図にマークしました。

その中から不在村所有者の森林が含まれているかどうかを、森林簿や森林組合員名簿からチェックし、氏名などを調べていきました。森林は、一筆の面積が小さかったため、在村者の所有林も団地に加えました。

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手入れ不足の森林

・こんな方法で呼びかけました

まず森林に興味をもってもらうため、愛知県森林協会主催で、尾張・愛知県森林協会、西三河流域森林林業活性化センター、森林組合と協力して平成20年度に実施した「都市に住む森林所有者のための一日林業塾」に参加を呼びかけるダイレクトメールを251名に発送しました。

その結果、林業塾に参加するか否かの回答が、54名からあり、これにより、現在の不在村所有者の森林所在地と、所有者名義、現住所が確認できました。

また、個別相談への参加希望者も18名あり、講座後、所有林の詳細状況について聞き取りすることができました。また、林業塾には参加できなかったものの、その後電話で相談のあった所有者も2名いました。

● 「山の戸籍」づくりで工夫したことは?

日頃あまり交流のない不在村所有者については、在村者や森林組合、地元林研グループでも状況が把握できていなかったり、登記簿閲覧などでは個人情報保護で対応が難しかったため、今回はダイレクトメールを使用しました。

結果的には、森林に関心のある不在村所有者に、直接効率的にアプローチすることができました。

ただ、このダイレクトメール方法は、林業塾等のイベントを企画する必要があることや、林業塾には不参加の不在村所有者、ダイレクトメール不達の不在村所有者については、対応ができないことが、今後の課題と言えます。

●所有者さんの反応は?

  • 山のある場所が知りたい。境界も知りたい。将来、山の管理も森林組合にお願いしたい。
  • 山のことは気になっている。親戚に相談しながら管理している。今後は森林組合に委託したい。施業計画(個人)を作成したい。特にボランティアにお願いしたいとは思っていない。友達が山仕事を体験したいと言うので場所を提供することにしている。
  • 30年位前に植林した記憶がある。団地化の時は声をかけてほしい。
  • 所有林の所在地、図面、現状をしりたい。現地への行き方を知りたい。山の場所が分からない。境界確認したい
  • 保安林について説明してほしい。施業は特に必要としない。まぁ、ほかっておくかなぁ。
  • 第2東名高速道路の敷地になった。残りは植林してあるが、手入れしていないので現状は分からない。今のところ山に手を入れるつもりがない。
  • 山に入ったことはないが、今後の管理もあるので境界を知りたい。
  • 境界確認実施してほしい。
  • 4年位前に足助森林組合に間伐してもらった。相続税が心配。
  • 相続した森林で散在しているので現地を訪れたことはない。目印となる物も知らないので地境が分からないので困っている。年金生活なので、できることなら助成制度を利用して間伐を希望。平成17~18年頃森林組合に相談したことがある。後世に残したいので場所が知りたい。
  • 手入れとかは、しようとは思っていない。どうすれば良いのか分からない。
  • 自分で植林して、下刈りをやってきた。間伐はやっていない。せっかく植えて育てたのに減らすのはもったいないので、絶対にやらない。長年かけて退治した雑草はない方がきれいだから間伐はしない、知り合いに相談してみる。雑木林をヒノキに植え替えたい。他人を山に入れたくない。
  • 間伐作業をしたいと思っているけど森林の知識が全くないので、どのように取り組めばよいか相談します。
  • 境界が確認できたら間伐したい。
  • 現在は年間で10日くらい、つるきりや雑木きりなどの管理をしている。平成10年自家の建築用材の一部として伐採利用した。
  • 机上での図面を見ながらの説明は何度聞いても解らない。現地の写真とか航空写真とか、隣の持ち主との境界の解る写真等を用意して欲しい。
  • 森林も少なく森林組合を脱退してもよい。

●実際に「山の戸籍」データを受け取った所有者さんの反応

現地調査で得たデータについて、郵送で届けました。所有者からは、「無料で測量調査していただき感謝している、せっかくなので、できる限り早めに、間伐をしたいので協力してほしい」との声も挙がっています。

今回の呼びかけで不在村所有者との対話のきっかけ作りができたので、今後も継続して働きかけをしていきたいと考えています。

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